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DH A Vol.17
歯科衛生士Aです。
口腔衛生学会雑誌(1996)によると50代の45パーセントに根面カリエスがあると記載されています。
本来、歯の根の部分は歯肉に覆われていますが、様々な要因によって歯肉が下がり(歯肉退縮)、歯根が露出してしまいます。
歯根部分は、エナメル質に比べ非常に酸に弱く、臨界pH(歯が溶け始めるpH)はpH6.2~6.7で脱灰するとされています。
私たちが食事をすると、口腔内の菌が食事を餌にして酸を排出します。食べ物自体が酸性の物もあり、食後は歯が酸に浸かっている状態です。
唾液の働きで、口腔内を中性に戻っていきますが、この唾液の働きが元々弱い人もいます。約20分〜60分以上も中性に戻らない方もいるようです。
酸に浸かっている時間が長けれ長いほど、歯は脱灰していきます。
中性に戻った口腔内は、唾液の力で、奪回したところを回復する作用が働きます!そのバランスがうまく働き唾液が歯を守ってくれています。
しかし、だらだら飲み物や食べ物を口の中に入れていると、その度に口腔内は酸性に傾き、中性に戻る時間がなくなり虫歯になっていきます。
これは根面カリエスだけでなく、エナメル質のカリエスにも言えることなので、なるべく控えた方がよいと思います。
×ダラダラ食べる
×酸っぱい食べ物が好き
×甘い物が好き
×炭酸類が好き
しかし100パーセント実行するのも大変だと思います。
このような時は、食べた後、ガムをかんで唾液をしっかり出すこと。そうすると唾液が中性に戻すスピードが上がりますので、とても有効です。
お子さんが、どうしても少しづつしか食べられない。外食で好きなものを食べたい。そういった時には、ぜひ食後にガムを噛んでみてください。
注意)砂糖が入っているガムは逆効果です!キシリトールなどの代用甘味料が配合されているものを選んでください。