根管治療（MTA根充の経過）

患者さんは50代女性

左上６番に以前から痛みがあり治療希望

受診時の症状は咬合痛（＋）、打診痛（＋）

マイクロスコープを使用して金属の冠＋金属の土台を余計な歯質を削らないように除去し、以前詰められていたガッタパーチャポイント（ゴム製の材料）をさらに除去していくと根尖部（根の先端）が開いており、出血していました。（左のスライド）

その日は殺菌効果や生体への為害作用が少ない薬を貼薬し、終了しました。

２回目来院時に、ガッタパーチャポイント（ゴムの材料）では根尖部を閉鎖することは困難な為、組織再生能力の高いMTAセメントという材料で根管充填を行いました。（右が術後レントゲン）

根尖部の透過像、症状はなくなり現在メインテナンスに移行していますが経過は良好です。

１回目　金属冠・金属土台除去、根管治療

２回目　根管充填、ファイバーコア、クラウン印象

３回目　クラウンセット

計３回

治療費参照

以前に何度も根の治療を受けられており現在経過は良好ですが、残存歯質が少ない為今後破折する可能性が考えられます。

なるべく長期に持たせられるようメインテンス時にマイクロスコープにて咬合のチェックを行っています。