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インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)
インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)について
インプラント治療は多くの研究から臨床報告がなされ、現在では予知性の高い治療法として認知されていると思います。しかし、インプラント治療後に起こるインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)というのをご存知でしょうか?
2005年に発表されたイエテボリ大学研究結果では、患者の4人に1人はインプラント周囲炎の疑いがあるとの結果でした。
スウェーデンにあるイエテボリ大学は世界的に歯周病学が有名な大学ですが、そこのブローネマルククリニックでの研究結果で4人に1人は疑いがあるということですので、今後日本では頻繁に出会う疾患になると考えられます。もうすでに起こっているけど、気づかないだけという場合もあります。
またFranssonらの文献でもインプラント周囲炎の罹患率は、骨吸収が進行しているインプラントを持つ被験者の67%という報告もあります。
インプラント治療は予知性の高い治療である一方、一度インプラント周囲炎を起こしてしまうと現時点において確立した治療はない為、非常にリスクも伴います。
実際、当院にもインプラント周囲炎になってしまった患者さんが多数来院されています。
未だ確立されていないインプラント周囲炎の治療ですが、当院では少しでも良い結果が出ている海外の学会や勉強会で学んだ方法で対応しています。
何よりインプラントを長期に維持するにはメインテナンスが絶対に必要になってきますので、インプラント治療をされた方は定期的なメインテナンスをお勧めします。