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- 歯を残す治療
治療説明
40代、女性。
歯茎の腫れを繰り返すとのことで、他院を受診し、レントゲン撮影をしたが根尖部に問題ない言われ、その後レーザー治療?を行ったが症状は改善されなかったとのこと。最終的に抜歯を勧められたとのことで、セカンドオピニオンで当院受診。
まずレントゲン画像は2次元なので、診断をする上で情報が不足しています。歯を支えている骨は、外側の硬い骨(皮質骨)と内側の柔らかい骨(海綿骨)でできており、レントゲン上では、皮質骨まで病変が進行しないとうつってこない事が多いです。
なので、海綿骨内に拡がっている病変に対してCTは必須だと考えられます。
またCBCTを見て49.8%の症例で治療計画を変更したという文献もあるくらい診査診断においてCTでの診断が大切だと私は考えています。
CT画像では、髄床底にパーフォレーション(穴)があり、実際銀歯を外してみると、髄床底と頬側歯頸部にもパーフォレーションが認められました。
髄床底部にはMTAセメントを、頬側歯頸部にはCRで修復し根管充填後、ファイバーコアで支台築造し、ジルコニアで歯冠修復を行いました。
現在経過良好で、患者様にも歯を残す事ができ、大変喜んでいただけました^ - ^