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- 歯肉退縮による冷水痛症状
治療説明
20代の女性、歯茎が退縮してきてブラッシング時に奥歯がしみてきているとの事でした。
この方は矯正治療の既往があり、頬側(外側)の歯茎の厚さが年々薄くなってきてしみる症状が出てきたとの事。
一度薄くなった歯茎は何もしなければ元に戻ることはないことを説明の上、歯茎を改善し、冷水痛の症状などを解決するために、歯肉移植(結合組織移植)を行う事となりました。
保険治療では、知覚過敏がある場合、最初はお薬を患部に塗って様子を見ましょうということが多いですが、あくまで一時的な気休めな対症療法なので、根本的な解決にはなりません。もちろん知覚過敏のお薬で症状が改善すればそのまま経過を見ていくことはあります。
ただそれでも歯茎が薄く、歯茎が下がっている状態の場合、症状が改善することは非常に少ないと思われます。
現在こちらの症例では、症状もなくなり経過は良好です。
歯肉退縮に対しての治療において、今までは50代〜60代の方がほとんどでしたが、最近では20代の方も数多く見られます。
特にマウスピース矯正をしてから歯肉退縮を起したという方が多いように感じられます。
これはマウスピース矯正を否定している訳ではありませんが、診査診断をしっかりしないと無理な力で大きく動かすことにより、通常のワイヤー矯正の力以上に過剰な力がかかりこのようなことが起こってしまっているように思われます。
ワイヤー矯正もマウスピース矯正も一長一短ありますので、患者様の大切な歯・歯茎ですので矯正を行う際はしっかり矯正の先生とお話しされると良いと思います。