歯を残す治療 Part 3

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治療説明

20代男性、前歯が折れたのを主訴に来院。

レントゲンで確認したところ右上1番に破折線(黄色の点線)を認め、破折した歯冠部を除去すると真ん中のスライドのように破折していました。

この部位の治療の選択肢として①抜歯してインプラント治療、②抜歯して接着性ブリッジ、③抜歯して義歯、④抜歯せず、破折した歯を引っ張り出して(エクストルージョン)補綴などの治療を提示させて頂いたところ、患者様は④を選択しましたので、右のスライドのように日常生活に見た目の問題ないように仮り歯を両隣在歯につけ、裏側からゴムで破折した歯を牽引(エクストルージョン)していきました。

3ヶ月間の牽引後にファイバーコアで土台を作成し歯肉整形後(左下スライド)、ジルコニアのクラウン(右下スライド)をセットし治療終了となりました。

 

治療期間

①破折歯の牽引期間(3ヶ月) ゴム交換は2週間から1ヶ月に1回

②牽引後、ファイバーコア+歯肉整形+仮歯での経過観察期間(3ヶ月間)

*牽引期間や仮歯での経過観察の期間は個人差があります。

この症例では破折歯の牽引期間+補綴物セットまで約6ヶ月

治療費

①破折歯の牽引    55,000円

②ファイバーコア   22,000円

③ジルコニアクラウン 165,000円

    計      242,000円(税込み)

リスク・副作用

根管治療を行なっている歯のため、天然歯と比べて破折のリスクが高い。

 

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